韓国語を勉強し始めると、日本語と似ている文法や単語などが多く見られるため、習得しやすい言語…と思いきや、そこはやはり外国語。
複雑な文法や発音方法、単語の壁にぶつかります。今回は似ているようで意味は全然違う!という混乱しやすい単語についてお話していきますね。
目次
スッキリ解決!日本人が混乱しやすい韓国語の意味・使い分け方【前編】
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子音ひとつ違うだけで意味が変わる単語
韓国語は10種類の母音と、14種類の子音を組み合わせて文字をつくります。
子音が少しでも違うだけで、意味がガラリと変わるものをご紹介します。発音も微妙に似ているのでとても混乱しやすい単語です。
작다(チャクタ)と적다(チョクタ)
작다(チャクタ)と적다(チョクタ)は、子音の「ㅏ」を使うか、「ㅓ」を使うかの違いです。発音も少し違います。
작다(チャクタ)は「小さい」、적다(チョクタ)は「少ない」という意味です。
해요体(です、ます)もつけて例を挙げて見ていきましょう。
【작다】小さい
・背が小さい=키가 작다・・・키가 작아요.
・目が小さい=눈이 작다・・・눈이 작아요.
・服が小さい=옷이 작다・・・옷이 작아요.
・サイズが小さい=사이즈가 작다・・・사이즈가 작아요.
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【적다】少ない
・量が少ない=양이 적다・・・양이 적어요.
・人数が少ない=인원이 적다・・・인원이 적어요.
・観覧客が少ない=관람객이 적다・・・관람객이 적어요.
・愛が少ない=사랑이 적다・・・사랑이 적어요.
해요体(です、ます)を作ると発音も違いが分かりやすいです。
小さい작다は작아요.(チャガヨ)、少ない적다は적어요.(チョゴヨ)となります。
【コラム】
작다(小さい)についてちょっと面白い表現をご紹介します。
太ってしまって服が入らないときってありますよね?
日本語だとそういう時「太ってしまった」と体型の変化を表現しますが、韓国語では「옷이 작아졌다」(服が小さくなった)と服のせいにしてしまいます。
服が入らないのは太ったからじゃない!服が小さくなったからだ!と開き直るのもときにはいいかもしれませんね。(※もちろん「살이 쪘다」(太った)と表現することもあります)
넣다(ノッタ)と놓다(ノッタ)
넣다(ノッタ)と놓다(ノッタ)は、こちらも子音「ㅓ」を使うか「ㅗ」を使うかの違いです。
発音は本当に微妙な違いです。カタカナで表記してしまうとその違いが分からず、またこの子音の発音は日本人が苦手とする発音です。日本語には無い音ですね。
넣다(ノッタ)は「入れる」、놓다(ノッタ)は「置く」という意味です。
意味もなんとなく似ています・・さて、どうやって見分けましょう。文字をよく見てみてください。文字の上の「ㄴ」の部分にたとえばリンゴの絵を描いてみてください。リンゴは入れることができますか?置くことができますか?
넣다(ノッタ)は子音「ㅓ」がストッパーの役割をして「入れる」ことができますね。
놓다(ノッタ)はリンゴを「置く」ことができます。
どっちがどっちかわからなくなっちゃった!というときはぜひ、リンゴを描いてみてくださいね。
こちらも例を挙げて見てみましょう。
【넣다】入れる
・材料を入れる=재료를 넣다・・・재료를 넣어요.
・かばんに荷物を入れる=가방에 짐을 넣다・・・가방에 짐을 넣어요.
【놓다】置く
・机の上に本を置く=책상 위에 책을 놓다・・・책상 위에 책을 놓아요.
・スプーンを置く=숟가락을 놓다・・・숟가락을 놓아요.
※この場合スプーンを置く動作そのものを指すこともありますが、
「匙を置く(=食事を終える)」という意味としても使えます。
こちらも해요体(です、ます)を作るとより違いが分かりやすいですね。
入れる넣다は넣어요.(ノオヨ)、置く놓다は놓아요.(ノアヨ)となります。
まとめ
今回は、子音の違いによって意味が異なる単語をご紹介しました。
単語の原型だけ見るとどうしても混乱してしまいますよね。
勉強するときにはぜひとも会話を想定した文章を作って「해요体(です、ます)」を作りながら勉強すると作文や会話の時にすぐに出てきますよ。
ちなみに、韓国語で混乱は「혼란」と書きますが、混乱したときは「혼란하다(混乱する)」とはなりません。
ネイティブな表現をする時には「헷갈리다(こんがらがる)」を使いましょう。「혼란」を使いたいときは「혼란스럽다」と使いましょう。
スッキリ解決!日本人が混乱しやすい韓国語の意味・使い分け方【後編】
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